太陽光パネルの撤去費用は、業者や地域だけでなく、パネルシステムそのものの要因によっても大きく変動します。
ここでは、特に費用を左右する3つの要素について詳しく解説します。
パネルの種類(メーカー・劣化状況)
メーカーによる違い
- 太陽光パネルは、シャープ、京セラ、パナソニック、Qセルズなど、国内外に多数のメーカーが存在します。
- メーカーごとに、パネルを固定する金具の形状や、配線の接続方法が異なります。特定のメーカーの施工経験が豊富な業者であれば、作業がスムーズに進み、人件費が抑えられる可能性があります。
- また、撤去後にリサイクルや再販を視野に入れる場合、国内外での市場価値が高いメーカー(例:テスラ、カナディアンソーラーなど)のパネルは、買取費用がつき、結果的に撤去費用を相殺できることもあります。
劣化状況
- パネルが破損している場合、内部の半導体素材や配線が露出していることがあります。これらは感電の危険性があるほか、一部の有害物質が飛散するリスクも伴います。
- 破損状況がひどいほど、作業に手間と時間がかかり、費用が高くなる傾向があります。
設置場所(屋根・地上)
屋根
- 屋根の勾配や高さ、形状(平屋、2階建てなど)によって、作業の難易度が大きく変わります。安全のために足場の設置が必要になる場合が多く、その費用も加算されます。
地上
- 広大な土地に設置されたパネルの場合、撤去作業は比較的スムーズですが、パネルの枚数が多いため、運搬費用やリサイクル費用が膨らみます。
枚数と設置容量
- 枚数
- パネルの枚数が多ければ多いほど、単純に撤去・運搬・処理にかかる手間と時間が増えます。
- 容量
- kWあたりの単価で計算されることが多いため、システム全体の容量が費用に直結します。
これらの要素が、撤去費用を大きく左右します。見積もりを取る際には、ご自身のパネルの種類や設置状況を正確に業者に伝えることが、適正な見積もりを得るための第一歩となります。
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