2012年から始まったFIT制度(固定価格買取制度)によって、太陽光発電は急速に普及しました。
しかし、この制度で認定を受けた発電設備には、将来の廃棄に備えて「廃棄等費用積立義務」が課せられています。
廃棄等費用積立義務とは?
FIT制度で売電している事業者は、発電量に応じて、将来のパネル廃棄費用を事前に積み立てることが義務付けられています。
- 目的: パネルの所有者が不明になったり、資金繰りが困難になったりした場合でも、適正な廃棄が行われるようにするためです。
- 積立方法: 電力会社に売電する際、売電収入から自動的に一定額が差し引かれ、国の管理する機関に積み立てられます。
- 積立金額: 積立額は、パネルの容量などによって決まり、FITの認定期間中は毎年積み立てられます。
積立金はいつ、どうやって使う?
積立金は、FITの認定期間が終了した後に、パネルの廃棄やリサイクルにかかる費用として引き出すことができます。
- 積立金の引き出し: パネルの撤去・廃棄が完了した後、その証明書類を提出することで、積立金を引き出すことができます。
この制度により、事業者はパネルの廃棄費用を意識することなく、計画的に費用を準備できる仕組みになっています。
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