太陽光パネルは、産業用・住宅用ともに耐用年数が20〜30年とされ、いずれは廃棄・リサイクルのタイミングを迎えます。
しかし、「どれくらいの費用がかかるのか分からない」「見積もりを取るのが不安」という方も多いのではないでしょうか。
太陽光パネルの廃棄費用相場
太陽光パネルの廃棄費用は、システムの規模や種類、設置場所によって大きく変動します。一般的な費用の相場は以下の通りです。
- 住宅用太陽光パネル(4〜5kW): 15万円〜30万円
- 産業用太陽光パネル(10kW〜): 1kWあたり1万円〜3万円
ただし、これはあくまで目安です。見積もりを取る際は、費用の内訳をしっかり確認することが重要です。
費用内訳の3つの項目
太陽光パネルの廃棄費用は、主に以下の3つの要素で構成されています。
- 撤去・解体費用
- 内容: 屋根や地上に設置されたパネルや架台(パネルを支える骨組み)を取り外す作業にかかる費用です。
- 変動要因: 設置場所(平屋、2階建て、傾斜など)や、パネルの種類、屋根材の撤去の有無によって費用が変わります。
- 運搬費用
- 内容: 取り外したパネルを、中間処理施設やリサイクル施設まで運ぶための費用です。
- 変動要因: 業者の拠点から設置場所、そして処理施設までの距離が遠いほど高くなります。運搬するパネルの量も影響します。
- リサイクル・処分費用
- 内容: 廃棄されたパネルを、ガラス、アルミニウム、シリコンなどに分別し、再資源化するための費用です。
- 変動要因: 最終的な処理方法(埋め立てかリサイクルか)や、パネルの状態(破損の有無)によって費用が異なります。
費用を抑えるためのヒント
複数の業者から相見積もりを取る: 業者によって費用設定が大きく異なります。必ず複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討しましょう。
補助金や助成金を活用する: 国や自治体が、太陽光パネルの廃棄・リサイクルを支援する補助金制度を設けている場合があります。お住まいの地域の最新情報を確認してみてください。
売電終了前に計画を立てる: FIT制度が終了する前に、余裕を持って業者に相談し、複数の業者から見積もりを取ることで、悪質な業者を避け、適正な費用で契約できます。
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